保護者向け安全ガイド 公開日 更新日

子どもの安全に関する相談先を家庭で整理する方法

子どもの安全について、110番・119番・#9110・189・学校や自治体の相談先を状況別に整理。緊急度の見分け方と、相談時に伝える情報を家庭で準備できます。

子どものことで困ったとき、「警察に連絡するほどだろうか」「学校と自治体のどちらに相談すればいい?」と迷うことがあります。まずは今すぐ命や身体に危険があるかを確かめ、緊急なら110番・119番へ。緊急ではない相談は、困りごとの種類に応じて警察、児童相談所、学校、市区町村の窓口につなげましょう。

この記事の目次
  1. 最初に「今すぐの危険」があるかを分ける
  2. 子どもへの虐待や養育の悩みは、児童相談所につなぐ
  3. いじめや学校生活の悩みは、学校と子どもの相談窓口へ
  4. 相談の前に、分かる範囲の情報を整理する
  5. 家庭で確認する手順
  6. よくある質問

最初に「今すぐの危険」があるかを分ける

子どもが目の前で襲われている、つきまとわれて相手が近くにいる、交通事故に遭った、意識がない、呼吸が苦しい、火災が起きているなど、すぐに警察や消防・救急の対応が必要なときは、相談窓口を探し回らず110番または119番へ連絡してください。安全な場所へ移動できる場合は先に離れ、子どもを危険な現場へ戻さないようにします。

事件や事故の緊急通報は110番、火事・救急車の要請は119番です。通報では指令員の質問に答えればよく、住所が分からないときも、近くの建物や目印、駅名、見える標識などを伝えます。子ども本人が通報できない場合は、そばにいる大人が連絡し、可能なら周囲にも助けを求めてください。

一方、危険は差し迫っていないものの、不審な声かけ、つきまとい、嫌がらせ、犯罪かどうか判断しにくい困りごとを警察に相談したいときは、警察相談専用電話#9110や最寄りの警察署が選択肢です。#9110は地域を管轄する警察の相談窓口につながりますが、ダイヤル回線や一部IP電話では使えないため、その場合は都道府県警察の案内を確認します。

緊急時は、情報をそろえることより子どもの安全確保と通報を先にする

子どもへの虐待や養育の悩みは、児童相談所につなぐ

子どもへの暴力、ひどい暴言、世話を受けられていない様子などがあり、「虐待かもしれない」と感じたときは、児童相談所虐待対応ダイヤル189へ通告・相談できます。確証や証拠がそろっていなくても相談でき、匿名での相談も可能です。189は近くの児童相談所につながり、一部のIP電話からはつながらない場合があります。

差し迫った暴力や生命の危険がある場合は、189への相談だけで済ませず、まず安全な場所へ移動し、必要に応じて110番・119番へ通報してください。養育に疲れている、子どもとの関係や生活について相談したいなど、虐待の通告以外の児童福祉に関する相談は、児童相談所の相談専用ダイヤル0120-189-783や市区町村のこども家庭センターなどにも相談できます。受付時間や窓口名は地域によって異なるため、各自治体の案内を確認しましょう。

相談する人が子どもの保護者でも、近所の人や親族でも構いません。「自分が間違っていたら」と一人で判断を抱え込まず、見聞きしたことをそのまま伝えてください。調査のために子どもへ何度も詳しく質問したり、保護者だけで相手を問い詰めたりする必要はありません。

いじめや学校生活の悩みは、学校と子どもの相談窓口へ

いじめ、仲間外れ、登校しづらさ、学校での安全上の心配は、担任だけでなく、学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、管理職など、話しやすい学校の大人に相談できます。いつ誰に何を伝えたかをメモし、子どもの安全確保や見守りについて、学校に具体的に相談しましょう。学校へ伝えにくい、夜間や休日に子どもが相談したい場合は、文部科学省の24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310も利用できます。

24時間子供SOSダイヤルは、いじめを含む子どものSOSについて、夜間・休日を含めて相談できる全国共通の電話です。電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関などにつながる仕組みで、地域によって相談機関との連携先が異なることがあります。子ども本人だけでなく、保護者なども相談できます。

学校外の相談先が必要なときや、子ども本人が保護者に話しづらいときは、こども家庭庁の相談窓口案内から、電話・SNSなど利用できる窓口を探せます。相談先を選ぶときは、受付時間、対象年齢、匿名相談の可否、対応できる内容を公式案内で確認しましょう。

困りごとから相談先を選ぶ目安

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困りごと相談先の候補急ぐ必要があるとき
事件が進行中、つきまとい相手が近くにいる110番。緊急ではない警察相談は#9110安全な場所へ移動し、110番する
虐待かもしれない、子どもの養育が心配児童相談所虐待対応ダイヤル189、市区町村のこども家庭センター目前の暴力・生命の危険は110番、負傷や救急は119番
いじめ、学校生活、登校の悩み学校の担任・養護教諭・管理職、24時間子供SOSダイヤル暴力や自傷のおそれなど差し迫る危険があれば110番・119番などへ
けが、意識や呼吸の異常、火災119番直ちに119番する
子育ての不安、生活や発達を含めて継続相談したい市区町村のこども家庭センター、地域子育て相談機関危険が迫る場合は通常相談を待たず緊急通報へ

複数の窓口へ相談して構いません。連絡先や受付時間は公式案内で確認し、緊急対応が必要なときは相談予約を待たないでください。

スマホ・ネット ・ 10分 子どものネットトラブルはどこに相談する?状況別の初動 SNSやオンラインでの脅し、いじめ、課金など、ネット上の出来事に合う相談先と初動はこちらで確認できます。

相談の前に、分かる範囲の情報を整理する

緊急時は準備を待たずに通報します。緊急でない相談では、次の情報を手元に置くと、状況を短く伝えやすくなります。全部を正確に覚えていなくても大丈夫です。「分からない」と伝え、相談員の質問に答えましょう。

子どもから話を聞くときは、まず「話してくれてありがとう」「あなたのせいではないよ」と伝え、今安全か、相手とまた会う予定があるか、けがや体調不良がないかを確かめます。何度も詳しく聞き直したり、相手に直接連絡したりするのは避け、相談先が必要とする範囲で記録を伝えます。

相談した窓口、日時、担当者、案内された対応、次に連絡する先をメモしておきます。一度の連絡で解決しない場合は、別の窓口や学校・自治体へ相談を重ねても構いません。子どもの安全を守るために必要な機関同士の連携についても、相談時に確認できます。

  • いつ・どこで・何が起きたか(始まった時期、頻度、場所)
  • 子どもは今どこにいて安全か、けが・体調・強い不安はあるか
  • 関係する人や場所、次に会う予定・連絡が来る予定があるか
  • これまでに学校・警察・自治体などへ相談したか、どんな対応があったか
  • 希望する支援や、次に連絡しやすい時間・方法
保護者向け ・ 11分 年齢別に教えたい子どもの安全ルールと家庭の備え 家庭の安全について、何から確認するかを整理する記事です。

家庭で確認する手順

  1. 01
    まず子どもが今安全か、けがや差し迫った危険がないかを確かめる
  2. 02
    事件・事故の緊急通報は110番、火災・救急は119番へ連絡する
  3. 03
    緊急でない場合は、警察・児童相談所・学校・市区町村のうち困りごとに合う窓口を選ぶ
  4. 04
    起きたこと、場所、時期、子どもの現在の様子を分かる範囲で伝える
  5. 05
    相談先・日時・次の対応を記録し、必要なら別の窓口にもつなぐ

よくある質問

虐待かどうか確信がなくても189へ相談してよいですか?
はい。虐待かもしれないと感じた段階で通告・相談できます。確証を集めたり、子どもや保護者へ自分で確認したりする必要はありません。匿名で相談することもできます。
#9110と110番はどう使い分けますか?
事件が進行中で警察にすぐ来てほしい緊急時は110番です。緊急対応を求める状況ではない警察相談は#9110または最寄りの警察署へ相談します。#9110が使えない電話回線もあるため、その場合は都道府県警察の窓口を確認してください。
相談する前に、証拠や詳しい記録を用意しないといけませんか?
いいえ。緊急時は記録を待たずに通報します。緊急でない相談でも、分かる範囲の日時・場所・出来事・子どもの様子を伝えれば相談を始められます。子どもに何度も話をさせたり、保護者だけで相手を問い詰めたりしないでください。
どの窓口へ相談すればよいか分からないときは?
まず今すぐの危険があるかを確認し、差し迫った事件・事故は110番や119番へ連絡してください。緊急でなければ、困りごとをそのまま学校、市区町村のこども家庭センター、警察相談窓口などへ伝え、適切な窓口を尋ねて構いません。
一度相談した窓口で解決しなかったら、他にも相談できますか?
はい。問題によって警察、児童相談所、学校、市区町村が連携することがあります。相談した内容と案内を記録したうえで、別の適切な窓口へ相談を重ねても構いません。子どもの安全に関する心配が続くときは、次の相談を先延ばしにしないでください。
参考資料・出典

この記事を書いた人

こども安全ナビ編集部

子どもの小学校入学をきっかけに、防犯や事故防止について調べるようになりました。

「こども安全ナビ」では、警察や自治体、公的機関などが公開している情報をもとに、子どもの安全について保護者目線で分かりやすく紹介しています。

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