利用時間だけでなく、個人情報・写真・知らない人との連絡・課金・困ったときの相談先を親子で決めるためのガイドです。
利用時間だけを決めても、困ったときに何を止めるかまでは決まりません。何に使うか、見せてよい情報、誰に相談するかを、フィルタリングと一緒に話しておきましょう。
最初に決めたい5つのルール
禁止事項を長く並べると、覚えられず、困ったときにも言い出しにくくなります。政府広報やこども家庭庁の資料でも、フィルタリングなどの設定、保護者の見守り、親子で目的やルールを話すことが案内されています。
次の5つは、「破ったら怒る約束」ではなく、「困ったときに一緒に動くための約束」として決めましょう。
- 使う場所と時間、充電する場所
- 写真・本名・学校・位置情報を公開する範囲
- 知らない人からの連絡や、会おうと誘われたときの対応
- アプリの追加、課金、リンクを開く前の確認
- 嫌なことや怖いことが起きたときの相談先
フィルタリングと制限機能を先に設定する
こども家庭庁は、青少年インターネット環境整備法に基づき、フィルタリングの普及や保護者が適切に利用させることを案内しています。フィルタリングは有害情報や年齢に合わないサービスへのアクセスを制限する仕組みで、機器やOS、携帯電話会社によって設定方法が異なります。
時間制限、アプリの年齢制限、課金制限、連絡先の管理などは、子どもの発達段階と家庭の使い方に合わせて設定します。設定したら終わりではなく、使うアプリや学年が変わったときに見直します。
- フィルタリングの有無と対象サービスを確認する
- アプリのインストール・削除や課金に承認を設定する
- 利用時間・就寝前・学校内などの制限を決める
- 保護者が設定を確認できる方法を子どもにも説明する
設定は監視のためだけでなく、子どもが迷ったときの安全網として使う
写真・位置情報・知らない人への対応を具体化する
写真には、顔だけでなく制服、名札、学校名、家の外観、位置情報などが写り込むことがあります。投稿前に「誰が見られるか」「あとから消せるか」「場所や時間が推測されないか」を確認し、分からない場合は公開せずに保護者へ相談します。
知らない人からの連絡、プレゼント、秘密の要求、会う誘いなどがあった場合は、返信や削除を急がず、画面を保存して大人に見せる約束をします。子どもが悪いと決めつけず、相談したことをまず受け止めます。
- 本名、学校、住所、通学路、現在地を公開しない
- 知らない人との個別メッセージや通話を一人で続けない
- 写真・動画・スクリーンショットを送る前に相談する
- 会う、送金する、秘密にするという誘いには応じない
課金・トラブル・ルール違反の対応を決める
アプリやゲームの課金は、金額の上限だけでなく、誰が購入できるか、パスワードや認証をどう管理するか、購入前に誰へ確認するかを決めます。端末を家族で共有している場合も、保護者の決済情報が登録されていないか確認します。
ルール違反があったときは、取り上げるだけで終わらせず、何が起きたか、次にどう止めるか、設定を変える必要があるかを一緒に確認します。家庭のルールは、子どもの成長や利用サービスに合わせて定期的に更新します。
家庭で確認する手順
- 01スマホを何のために使うか、親子で目的を3つ以内にまとめる
- 02使う場所・時間・充電場所と、公開してよい情報を決める
- 03フィルタリング、時間・アプリ・課金の制限を設定する
- 04困ったときに返信・送金・削除を止めて相談する練習をする
- 051か月後、またはアプリや学年が変わったときにルールを見直す
よくある質問
- 子どものスマホは何歳から持たせるべきですか?
- 一律の年齢だけで決めず、必要な連絡、子どもの理解度、家庭の見守り、学校のルールを合わせて判断します。持たせる前に、目的・設定・困ったときの相談先を親子で確認することが大切です。
- フィルタリングを設定すれば安心ですか?
- フィルタリングやペアレンタルコントロールは有効な安全対策の一つですが、すべてのトラブルを防ぐものではありません。設定と親子の会話、困ったときに相談できる関係を組み合わせます。
- ルールを破ったときはどうしますか?
- 一方的に取り上げるだけでなく、何が起きたか、設定で防げたか、次にどうするかを一緒に確認します。相談したことで責められると思わせないことも、早期対応につながります。