子ども110番の家の役割と、親子で場所・入口・助けの求め方を確認する手順をまとめます。
子どもが通学や外出の途中で怖い思いをしたとき、近くに助けを求められる場所があると心強いですよね。「子ども110番の家」は、危険を感じた子どもを一時的に保護し、必要に応じて警察や学校、家庭へ連絡する地域の取り組みです。ただし、場所や表示、対応できる時間は地域ごとに異なります。看板を見つけるだけで終わらせず、親子で実際の場所と、入った後に伝えることを確かめておきましょう。
この記事の目次
子ども110番の家は、困ったときに助けを求める場所
警察庁が案内する「子ども110番の家」は、犯罪の被害に遭った、または遭いそうになって助けを求めた子どもを保護し、警察や学校、家庭などへ連絡する地域のボランティア活動です。子どもが落ち着くまで安全な場所で話を聞き、必要に応じて警察への通報などにつなぐ役割があります。
名前に「家」とありますが、地域によっては個人宅だけでなく、商店や事業所などが協力している場合もあります。表示の種類や運営方法も一律ではありません。学校や自治体、警察が案内する最新の地域情報を確認してください。
子ども110番の家は、危険を完全に防いだり、どんな時間でも必ず対応できたりすることを保証する仕組みではありません。場所を一か所だけ覚えるのではなく、近くの交番、営業中の店舗、学校など、別の助け先も考えておくと選択肢が増えます。
「子ども110番の家」は、困ったときに一時的に保護を求める地域の協力先
通る道にある場所を、親子で実際に見ておく
まず、学校や自治体、地域の警察から公開されている案内を確認します。地図に載っていても、移転や閉店などで状況が変わっていることがあります。登下校、習い事、公園への行き帰りなど、子どもが一人で通る可能性のある道に沿って、現在も表示があるかを大人が確かめましょう。
次に、子どもと一緒に歩き、看板の場所だけでなく入口まで確認します。建物の裏側や入りにくい場所にないか、子どもの目線から表示を見つけられるか、困ったときに迷わず入れそうかを見ます。住所や道順を細かく暗記させるより、「この店の入口から入って、大人に声をかける」と場面で覚える方が行動につながります。
店舗や事業所は営業時間、個人宅は在宅状況などにより、いつでも対応できるとは限りません。利用できないときのために、近くの別の協力先や交番、営業中の施設も一緒に見つけておきましょう。学校や地域のルールで案内されている場所があれば、その情報を優先します。
- 学校・自治体・警察の案内で、場所の最新情報を確認した
- 実際に通る時間帯に、表示と入口を親子で見た
- 閉まっている場合に向かう別の場所を決めた
- 習い事や帰宅ルートが変わったときの見直し方法を決めた
逃げ込んだら、まず「助けてください」と伝える
不安を感じたら、相手の様子を確かめに戻らず、人のいる安全な場所へ移動します。子ども110番の家の表示が近くにあれば中へ入り、「怖い人がいる」「後をつけられた」など、分かる範囲で伝えます。うまく説明できなくても、まず「助けてください」と伝えれば大丈夫です。
落ち着いたら、いつ・どこで・何があったか、相手や車の特徴など、覚えていることを話します。分からないことは「分からない」と言って構いません。子ども向けの警察庁資料は、怖いと感じたら近くの店や家に逃げ込むこと、あらかじめ家族と場所を確かめることを勧めています。
危険が続いている、けがをした、犯罪が起きているなど、警察の緊急対応が必要な状況では、110番通報を頼みます。保護者への連絡だけで済ませようとして、その場から再び一人で移動しないようにしましょう。差し迫った危険が去った後も、子どもが安全な場所にいることを確認してから、保護者や学校へ連絡します。
利用できる場所が見つからないときも、助けを求めてよい
子ども110番の家の看板が見当たらない、施設が閉まっている、入口が分からないといった場合もあります。そのときは、営業中の店や人のいる施設、交番などへ移動し、店員や近くの大人に「怖いので助けてください」と伝えるよう教えておきましょう。決めた場所だけを探し続けて、危険な場所にとどまらないことが大切です。
大人が近くに見当たらない、追われているなど、すぐに助けが必要なときは、周囲へ助けを求めながら110番につなげます。子どもが自分で電話できるよう、家庭で端末の緊急通報方法を確認しておくのも一案です。端末を持っていない、使えない場合もあるため、近くの大人に通報を頼む方法も練習しておきます。
子どもが予定と違う場所へ逃げた場合でも、まず安全を確保してくれたことを受け止めます。帰宅後に、どこで困ったか、次に頼れそうな場所はあるかを一緒に振り返り、道順や連絡先を必要に応じて見直しましょう。
子どもを怖がらせず、短い会話で使い方を練習する
練習では、怖い事件の話を詳しく聞かせたり、大人が突然不審者役を演じたりする必要はありません。実際に見つけた場所を一緒に指さし、「困ったらここに入って、何と言う?」と確認します。子どもが言葉に詰まったら、保護者が「助けてください」と見本を示せば十分です。
防犯の約束は、一度練習したら終わりではありません。進級、習い事の開始、通学路の変更、協力先の閉店など、生活や地域の状況が変わったときに見直します。子どもが練習を嫌がるときは無理に続けず、別の日に短く確認しましょう。
子どもが助けを求められなかったとしても、責めないでください。怖くて声が出ない、場所を思い出せないことはあり得ます。何が難しかったかを大人が聞き、より近い場所や分かりやすい言葉に変えることが、次の備えになります。
場所を一緒に見て、「助けてください」と一度言ってみるところから始める
家庭で確認する手順
- 01学校・自治体・警察の案内で、近くの子ども110番の家を確認する
- 02実際に通る道で、表示・入口・利用できる時間を親子で見る
- 03閉まっている場合に向かう店や交番など、別の場所も決めておく
- 04「助けてください」と伝え、分かる範囲で何があったか話す練習をする
- 05通学路や習い事、地域の状況が変わったら場所と連絡方法を見直す
よくある質問
- 子ども110番の家では、何をしてもらえますか?
- 危険を感じて助けを求めた子どもを一時的に保護し、必要に応じて警察、学校、家庭などへ連絡する地域の活動です。具体的な対応は、地域や協力施設によって異なることがあります。
- 子ども110番の家は、いつでも利用できますか?
- いつでも必ず利用できるとは限りません。店舗の営業時間や協力者の在宅状況などがあるため、実際に通る時間帯に確認し、閉まっている場合の別の行き先も決めておきましょう。
- 看板が見つからないときは、どう教えればよいですか?
- 看板を探し続けるより、人のいる店や施設、交番などへ移動し、近くの大人に「助けてください」と伝えるよう教えます。差し迫った危険があれば110番通報を頼みます。
- 子どもが一人で説明できるか心配です。
- 詳しく説明できなくても大丈夫です。まず「助けてください」と伝え、覚えている範囲で話せば十分です。家庭では場所を一緒に見て、短い言葉を一度練習するところから始めましょう。
- 家の近くの場所をインターネットで共有してもよいですか?
- 自宅や子どもの通学路が特定される情報を、不特定多数が見られる場所へ載せるのは避けましょう。場所の確認には、学校・自治体・警察の地域向け案内を使い、必要な範囲で家庭内に共有してください。