視察・参加報告の詳細

【参加報告】秩父市セーフコミュニティ研修会

埼玉県秩父市にて秩父市セーフコミュニティ研修会が開催され、山本代表理事と明治大学都市計画研究室より2名の学生が参加しました。

日時 2014年7月13〜14日
場所 秩父市歴史文化伝承館ほか
主催 日本市民安全学会

1日目 セーフコミュニティ研修会「セーフコミュニティの魅力と面白さ」

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講演①では日本市民安全学会会長、厚木市・豊島区SC専門委員 石附弘先生より、「セーフコミュニティの『心技体』とその魅力」と題して、セーフコミュニティに込められた想いや厚木市での取組について紹介がありました。
セーフコミュニティとは、虫眼鏡で足元の安全実態をしっかり見て望遠鏡で将来を予測しまちへの思いと目標を共有するものであり、皆で担ぐ「屋台・笠鉾」のようなものと説明されました。またセーフコミュニティの7つの指標をきちんと理解することは難しいが、一つずつの指標の考え方は非常に奥が深い。少しずつ考え方を形成していき、皆で学び合うということを意識することが大切である、と説明されました。
つぎに厚木市の事例紹介がありました。セーフコミュニティ導入前は不審者に子供が話しかけられるという事件が多々発生するという状況があったにも関わらず、愛の目運動(地域の見守り活動)などのセーフコミュニティの取り組みにより地域の人が数多く「コミュニケーション」の場に参加するようになり、さらに情報交換により安全意識が向上し被害件数の減少につながったという報告がされました。

講演②では独立行政法人産業技術総合研究所、デジタルヒューマン高額研究センター、主席研究員 西田佳史先生より「地域を安全に、活動的に、健康にする〜傷害予防の科学的アプローチ〜」と題して、傷害予防に関する考え方や取り組み方についての説明がありました。
まず、傷害予防とは「事故が起こる前に対策をすること」との説明がありました。また、傷害予防は大人の見守りだけでは限界があることを示したのちに、まずは環境をコントロールすること、安全な環境をつくること(パッシブ戦略)の大切さについてのお話がされました。
具体的には外傷サーベイランスや危険地図作成などを行うことから、変えたいもの・変えられるもの・変えられないものをきちんと見分け、研究し対策法を見つける、そして変えられるものを着実にかえ事故を予防する、という安全な環境をつくっていく手順やその説明がされました。

講演③では活老生活アドバイザー/首都大学東京客員教授/自由学園最高学部非常勤講師 溝端光雄先生より「ウルトラ高齢社会とSC~安全・安心の「向こう三軒両隣」づくり~」と題して、向こう三軒両隣の声掛けから今後の地域まちづくりが行われ、それこそがセーフコミュニティにつながっていく、といったお話がされました。
まず、これからの日本はウルトラ高齢社会になると予見されており、2050年には7人に1人が100歳以上になると予測されているデータの紹介がありました。
ウルトラ高齢社会へシフトするなかで、生涯発達(老活)を目指すためには日ごろから脳トレーニングや外出することが大切であるとお話されたのちに、そのためにも高齢者が事故に遭わない環境をつくること、具体的には地域の見守り活動や高齢者の再教育について紹介されました。さらに行政の役割としては老朽インフラの早期発見と計画的修復の必要性についても報告されました。

2日目 秩父市視察、意見交換会

下記のルートを視察したのちに、秩父市歴史文化伝承館(秩父市役所)で市民安全学会の皆様と秩父市職員の方々と意見交換を行いました。

秩父市視察ルート

イチローズモルト工場(ウイスキー蒸留所)→旅立ちの丘(市内眺望)→札所23番音楽堂→秩父まつり会館→秩父神社

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意見交換会

まず、秩父市職員の方から秩父市の概要とセーフコミュニティの取り組みについての説明があり、その後に高齢者や子どもなどハイリスクグループの事故予防対策、また地域住民の巻き込み方の難しさやその方法など活発な議論がなされました。

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今回の研修会を通して、セーフコミュニティの概念について改めて考えさせられるとともに、各自治体や地域団体の皆様のご意見をお聞きすることができました。当プロジェクトの西田氏の講演の中にあった「変えられるものを変えていく」ことについては子どもから高齢者まで世代を問わず重要なことだと参加者が共感したようでした。

(文責:佐藤安澄)

ウィンの希望のものがたり

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