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フォーラム:「堺のまちをもっと安全に、もっと安心に!」開催報告

「犯罪からの子どもの安全」キャラバンシリーズ「東日本大震災に学ぶ、私たちの安全・安心」-FM放送やGPSの活用等による世代を繋ぐ安全安心まちづくりー

日時:2011年7月30日 18:00〜20:00

場所:堺市立東文化会館ホール

主催NPO法人さかいhill-front forum 日本市民安全学会 登美丘地区防犯委員会

//////自主防災会

共催国立研究開発法人科学技術振興機構「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域

//////(社)子ども安全まちづくりパートナーズ

後援:堺市 警察政策学会 大阪府警察本部

 

※本フォーラムは国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域における全国キャラバンの一環として行われました。

 

全体の趣旨 コーディネーター:石附弘氏(日本市民安全学会 会長)

本フォーラムでは、堺市登美丘地区の約10年にわたるまちづくりの軌跡をたどるとともに、大震災によって家族やコミュニティを喪失した岩手県陸前高田からの現場報告、子どもの安全や体感治安問題をきっかけに世界基準の安全安心まちづくりを進める厚木市の事例などを通じ、安全安心まちづくりや子どもの安全について、また、災害時に本当に役立つ市民安全の情報とは何かなどについて市民のみなさまとともに考えました。

→詳細な開催情報、プログラムはこちら

 

 

フォーラムの報告

堺市登美丘地区のNPO法人さかいhill-front forum(理事長 池崎守氏)は、フォーラム会場となった東文化会館を拠点とし、約10年に渡り防犯まちづくりに取り組んでいます。そして、現在では安全・安心なまちづくり、コミュニティの形成に、GPS、ICTといった情報技術や、コミュニティFMも活用し、さらなる活動の広がりを見せています。

 

  • プロローグ「ひったくり街道」とよばれた頃

・・・須谷修治氏 (財)都市防災研究所客員研究員

平成14年5月、堺市登美丘地区の“ひったくり街道”と云われていた「伊勢道街道」にセンサーライトが設置されて以降、専門の立場から活動を見守って来ました。その後、防犯灯も明るい機種に取替えられ、合同パトロールなどの効果もあって登美丘地区におけるひったくりなどの街頭犯罪が大幅に減少しました。その頃から、住民・警察・行政(大阪府・堺市)の三者一体の活動が行われていました。

 

  • 人と人を繋ぎ、世代を繋ぐ安全安心のまちづくり

・ ・・池崎守氏 NPO法人さかいhill-front forum理事長

人の力が全てを決する。実践と行動により防犯まちづくりを進めています。ハード面・ソフト面、根本療法・対症療法、両面からの防犯の取り組みを地域のまちづくりの入口として活動してきました。200人~300人規模の合同パトロールによる防犯意識の共有をはじめとして、GPS、ICTなどもツールとして活用し、防犯まちづくりにみんなで取り組んでいます。コミュニティFM局も開局し、情報共有のためにクラウド型情報広場も構築しました。地域の課題解決に向けて、さまざまな活動が活発になり、防犯まちづくりにそれらの活動が還元されていると感じます。今後とも人をつなぎ、世代をつなぎ、高い理想をめざして、できる小さな地域の活動から全国にその輪を広げていきたいと願っています。

 

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そして、今回3.11東日本大震災が起こり、コミュニティFM放送が、被災地など各地で震災関連情報や安否情報など「危機における地域コミュニティの安全安心」の推進力として大きな役割を果たし注目されました。震災当時の横須賀FMの実践を富岡氏が報告をしました。

 

  • 災害時に市民の安全安心の砦となった地域FM放送

・ ・・富岡浩司氏 横須賀エフエム放送株式会社社長

FMブルー湘南は、東日本大震災発生直後の3/11〜3/25まで震災関連の様々な情報を流し続け、多くの人の役に立ちました。市が得た情報をTVなどのマスメディアで放送するには時間がかかるところも、地域FMでは臨機応変に対応して情報を流すことができたのです。計画停電情報などの需要は最も多かったため、絶えず情報を発信。病院や百貨店など大きな施設にも個別に連絡を取り、情報を発信することもできました。また、市長自らが「買い占め注意」など市民に呼びかけることもできました。反省点として、普段から災害時の情報交換の方法などを共有しておく必要があると感じました。現在では①災害情報メール、②防犯メールに約22,000人の方が登録をしています。これからも地域FMの浸透をはかり、地域のネットワークづくりを目指して行きたいです。

 

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地震の被災地である陸前高田では、震災復興の為に地域住民が立ち上がり、NPO陸前高田創生ふるさと会議が設立されました。

会議の代表として、菅野氏、大和田氏が現地の報告しました。

 

  • 被災地 陸前高田からの現場報告:コミュニティの崩壊とは?

・・・菅野広紀氏 NPO陸前高田創生ふるさと会議事務局長

NPO法人さかいhill-front forumの池崎理事長をはじめ、堺市登美丘地区の皆様から多くの支援をいただきました。別途、堺市から送られた「ノーパンク自転車」はとても役に立ちました。現地では仮設住宅の建設がおおよそ整ったが、地域の復興(再生)に向けては多くの課題を抱えています。これからもみなさんの暖かい支援をよろしくお願いします。

 

・・・大和田祐一氏 NPO陸前高田創生ふるさと会議・米崎消防団部長

津波襲来時に自ら撮影した映像の提供と解説

メッセージ:陸前高田では小学校3校・中学校4校・保育園4園が被災。情報通信がない中、避難所が80カ所近くある中で生き残れたのは「コミュニティの繋がり」があったからです。携帯電話がつながった時には10日間経っていました。その場で自ら判断して行動することが重要です。逃げるときは何ももたなくていい。ただ「靴」を履いて逃げて欲しい、ただそれだけにつきます。

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WHOが推進し認証を行っているセーフコミュニティは、地域住民と行政が一体となって安全で安心なまちづくりを目指すものです。その活動を推進している厚木市から、倉持氏が報告をしました。

 

  • 人と人、夢と夢を繋ぐセーフ・コミュニティの魅力

・ ・・倉持隆雄氏 厚木市役所協働安全部地域力創造担当部長

神奈川県厚木市では平成13年度の危険度ピーク時から防犯活動を開始しました。例えば「番屋とにぎわい処」など、「安全と魅力づくり」に取り組んできました。平成20年にはセーフ・コミュニティ活動を開始。2002〜2006年における事故、自殺で亡くなる青年が増加したことから対策委員会を設置し、そして平成22年にはISS(インターナショナルセーフスクール)に清水小が認定されるなどの快挙に至りました。

 

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最後に、NPO法人さかいhill-front frum やNPO法人陸前高田創生ふるさと会議と関わりの深い山本氏と、大阪府警察として治安維持に努めてきた小嶋氏よりコメントがあり、コーディネーターの石附氏が総括を行いました。

 

  • 3.11大震災から地域コミュニティは何を学ぶのか

・・・山本俊哉氏 明治大学理工学部教授

東日本大震災ではいかに自然の猛威が巨大か…ハードだけでなくソフトの大切さがわかりました。登美丘のまちづくりの魅力は多様性にあると思います。防犯が入口となり、日常的に住民主体のまちづくりを進め、警察と住民の「信頼関係」、また「外部とのネットワーク」を築いていくことが、いざという時の防災に繋がり、また、同様に大切なことは「感謝」の気持ちにあると思います。どんな時代でも人と人が繋がっていくことが要となるでしょう。

 

  • コメンテーター

・ ・・小嶋典明氏  大阪府警察本部生活安全部長

35年ぶりに大阪がワースト1位を返上できたこと、皆で喜びたいと思います。防犯カメラの設置が犯罪の抑止に繋がったのでこれからも呼びかけていってほしいです。

 

まとめ ・・・石附 弘氏 日本市民安全学会会長

本日のパネルディスカッションをとおして、次の3点の重要性が明らかになりました。

  1. 人と人のつながりが安全・安心を強くする

→「子どもの見守り」の輪の拡大、「まちの復興」


  1. 地域情報の活用

→ICT、GPS、GIS、地域FM、情報広場の活用


  1. 人と人、夢と夢をつなぐ「まちづくりビジョン」をもとう

→これからの市民協働のまちづくりの形。WHOのセーフ・コミュニティ、科学的手法と人づくり


「あきらめないこと」「真剣に楽しむこと」を忘れずにこれからも活動を続けていきたいです。

ウィンの希望のものがたり

関連サイトのご紹介

  • 市川市曽谷小学校区 子ども安全ホームページ
  • 市川市稲荷木小学校周辺地区 子ども安全ホームページ
  • 親子で一緒に考える 子ども安全ホームページ
  • 犯罪からの子どもの安全
  • ristex 社会技術研究開発センター