事業内容・実績の詳細

「地域の力で進める『子どもの安全』」全国キャラバンに参加

2011年3月5日、大阪府枚方市の輝きプラザきららにおいてJST(科学技術振興機構)の「犯罪からの子どもの安全」全国キャラバン(テーマ:地域の力で進める「子どもの安全」)が開催され、演劇ワークショップ発表会やパネルディスカッションなどが行われました。子ども安全まちづくりパートナーズからは、JSTの「計画的な防犯まちづくりの支援システムの構築」研究プロジェクト代表でもある山本俊哉・理事長がパネルディスカッションに登壇したほか、佐久間康富・橘たか・吉村輝彦の4名が参加しました。


この全国キャラバンは、JSTが「犯罪からの子どもの安全」の研究成果を地域社会に還元し、また地域社会からのフィードバックを得て今後の取り組みを活かすことを目指して各地で開催するもので、今回は大阪大学コミュニケーションデザイン・センターとの共催で行なわれました。プログラムはこちら


第一部の演劇ワークショップ発表会は、「暴犯団から身を守れ!」という題目で、防犯標語「いかのおすし」をテーマにした作品が発表されました。この作品は、JSTの「演劇ワークショップをコアとした地域防犯ネットワークの構築」研究プロジェクト(代表:平田オリザ・大阪大学教授)が、公募で集まった子どもたちとワークショップを数回重ね、シナリオから舞台発表まで子どもたちと一緒に作り上げたものでした。子どもたちが「いかのおすし」の知識でピンチを乗り切るという内容は、子どもたちから出た意見が反映されたとのことです。


この発表は、子どもたちが演じることによって体感して学ぶだけでなく、観客にも「いかのおすし」の意味を印象的に伝えており、演劇的手法の2つの効果、すなわち「演じることによって体感できる」ことと「課題が物語となり伝わりやすくなる」ことの両方を兼ね備えていることが確認できました。


第2部のパネルディスカッション「地域の力で進める『子どもの安全』」では、山本俊哉理事長がJSTの研究内容を簡明に説明するとともに子ども安全まちづくりパートナーズを紹介しました。演劇ワークショップの位置づけと対応に関する質疑応答では、会場から橘たかが市川市立曽谷小学校でPTAと協働で実施した「かけこみ110番の家」演劇ワークショップの事例を紹介しました。
パネルディスカッションに先立ち、「e-learningで学ぶ安全-教材デモンストレーション」研究プロジェクト(代表:藤田大輔・大阪教育大学教授)がクイズによる防犯知識の学習教材を紹介しましたが、これは「分かりやすく」だけでなく「楽しく分かりやすく」学習できる手法という点で、上記の演劇的手法と共通しています。「楽しく」を加えることでより効果の高い防犯学習が期待できると考えられます。


他方、こうした手法を一般化するためには、大規模なシステムや特定の技能に頼りすぎないよう、一般市民が実施しやすいプログラムの開発が課題の一つとして挙げられます。特に演劇的手法では、疑似体験の危険性なども意識しながらプログラムを作る必要もあります。
このような課題を踏まえ、子ども安全まちづくりパートナーズでも「楽しく分かりやすく」かつ実施しやすいプログラム開発などが重要になってくることが、今回の全国キャラバンを通して改めて確認することができました。

(文責 橘たか

ウィンの希望のものがたり

関連サイトのご紹介

  • 市川市曽谷小学校区 子ども安全ホームページ
  • 市川市稲荷木小学校周辺地区 子ども安全ホームページ
  • 親子で一緒に考える 子ども安全ホームページ
  • 犯罪からの子どもの安全
  • ristex 社会技術研究開発センター