事業内容・実績の詳細
行動計量学会42回大会にて、特別セッション「生活環境の安全・安心」を主催
子ども安全まちづくりパートナーズ理事の小島隆矢主催「生活環境の安全・安心」のセッションを行動計量学会にて行いました。
同セッションでは同じくパートナーズ会員の重根美香、若林直子も参加し研究発表を行いました。
タイトル | 行動計量学会第42回大会 |
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期日 | 2014年9月2日(火)〜5日(金) |
会場 | 東北大学川内キャンパス |
URL | http://bsj.wdc-jp.com/2014/ |
【セッションプログラム】赤色がパートナーズ関係者
- 重根美香 他「地域安全マップ作成が住民の安全安心意識に与える影響」
- 石川則子 他「福島原発事故による県外避難者の住環境に関する研究—埼玉県と東京都内に避難中の福島県民世帯を対象にして—」
- 若林直子「東京都住民の防災意識に関する約20年の変遷—「阪神淡路大震災」以前から「東日本大震災」後の現在まで—」
- 小島隆矢他「防災啓発における恐怖喚起情報の効果に関する研究—2010年大学生及び2014年東京都居住者に対する実験的調査—
- 島田貴二他「自転車のツーロック行動の継続に影響する要因—脅威アピールによる犯罪予防行動の促進(5)—」
重根は、セーフコミュニティの活動を評価し改善するという指針に基づき、地域安全マップを住民意識から評価した結果、地域愛着や安全安心感の一部に負の効果が認められることを示しました。
若林は地域住民の防災意識の20年間の変遷から、地域の「安全」評価は上昇、「安心」評価は下降という結果を導きだし、今後の防災対策の重要なテーマは「安心」「コミュニティ」であると示しました。
小島は防災の対策を促進するために、恐怖喚起(不安をあおる)情報提示とそうでない情報提示とを比較し、不安喚起情報の提示は信頼・関心の向上によって防災対策への促進効果が認められる一方で、危険や不安の認識によって対策以降が低下してしまったり、環境への満足や愛着の低下してしまうという弊害を招くことを示しました。