事業内容・実績の詳細

日英ユースラジオプロジェクト 開催報告

2013年7月25日~8月5日、子ども安全まちづくりパートナーズ理事の木下勇が代表を務める「日英ユースラジオプロジェクト」がみやぎ生協文化会館アイトピアホールにて実施されました。7月29日から31日までの3日間、石巻で実施した「日英ユースラジオドラマづくりワークショップ」には、子ども安全まちづくりパートナーズから理事の木下勇が主催者として、研究員の橘たかがワークショップ実施支援として参加しました。

■日英ユースラジオプロジェクトとは

日英ユースラジオプロジェクトは、2012年に子ども安全まちづくりパートナーズの講演会にて、ストリートプレイについてご講演いただいた「Heads Together」のシンクレア氏とともに実施したプロジェクトです。英国リーズ市で子ども・若者の拠点として機能しているユースラジオ局の若者8人が来日し、日本の若者とラジオドラマ作りを行いました。ワークショップの進行役は、演劇デザインギルドの花崎攝氏に依頼。ワークショップでは、東日本大震災で被災した子ども・若者とこれまでの経験を分ち合い、社会に発信したいことをラジオドラマとして作成しました。
作成したラジオドラマは、今後それぞれのユースラジオ局から発信する予定です。

■ワークショップの特徴

このワークショップでは、英国リーズ市のユースラジオ局の16歳前後の若者、東日本大震災で被災した高校生、千葉県の高校生が一緒になって作品作りを行いました。ワークショップは演劇ワークショップの手法を用いて行い、石巻の被災地の現状のまちあるきと被災した高校生たちの話をもとに「詩」「歌」「物語」を作りました。
英語と日本語を織り交ぜて作品作りを行うことにより、一つ一つの言葉の意味やそこに込めた想い、感じたことなどを確認しあうこともできました。

■ワークショップの内容

【まちあるき】

初日に実施したまちあるきは、一般社団法人ISHINOMAKI 2.0の案内で、街中と被災地を回りました。ISHINOMAKI 2.0は、東日本大震災を経験した石巻というまちを、震災前の状況に戻すのではなく、新しいまちへとバージョンアップさせるために2011年6月に設立された団体です。メンバーには地元の若い商店主やNPO職員をはじめ、建築家、まちづくり研究者、広告クリエイター、Webディレクター、学生など様々な職能を持つ専門家が集まっています。
ISHINOMAKI 2.0メンバーの話を聞きながら、被災が大きかった地域もまわりました。津波で流されてしまった住宅地の跡地を住民が民設の公園にしていたり、ガレキ火災で燃えてしまった小学校にはカバーがかけられたりするなど、少しずつ変わり始めている被災地の現状を見ることができました。
また、参加者からの「ここは、いつ元通りになるのですか?」との問いかけには、高台移転などの現状についての説明があるなど、まちのつくりを大きく変える動きについても聞くことができました。

 

【被災した高校生の話】

午後は参加者の被災した高校生から話を聞きました。3人の高校生が被災時の状況やその後の様子、現在前向きに取り組んでいることや未来への夢について話を聞かせてくれました。
他の参加者は聞いたこと、感じたことなどを英語と日本語の両方で発表しました。また、まちあるきでの情報も含めて、印象に残ったキーワードなどを詩のようにして書きだし、お互いに持っている印象などをさらにわかりやすく共有しました。

【詩と歌と物語のラジオドラマ】

2日目は、作品作りを行いました。3班に分かれ、それぞれ前日に記録したキーワードや印象に残ったエピソードなどについて、より深めた作業を行いました。前日、宿題として出された数行の詩ができている人はそれを披露し、できなかった人は思いつくままにキーワードを書き足していきました。出された詩やキーワードは、それぞれの言語にその場で翻訳。慣れないお互いの言葉を使いながらも韻を踏んだり、リズムに合わせたりして、詩や歌、物語などにしていきました。作品作りは、丸一日かけて行われました。
夕方、出来上がった3作品を録音しました。録音は、まちづくりマンボウやFM仙台の機材を持ち込み、ホールの部屋の脇のキッチンを特設スタジオにして行ないました。

【お祭りにて発表】

3日目は、ラジオドラマで作った作品を「川開き」というお祭りの前夜祭で発表しました。参加者は、午前中いっぱい録音した作品をもとに発表用の作品づくりを行いました。発表は、当初は屋外の広場で予定されていましたがあいにくの雨のため、急遽商店街の呉服屋さんを特設会場にして行われ、道行く多くの人に作品を聞いてもらうことができました。

■主催者 木下勇(当会理事)より

石巻の復興まちづくりの組織(株)街づくりまんぼうさんのご協力でアイトピアホールというすばらしい会場を借りることができました。そして録音はホールの部屋の脇のキッチンで行ないました。まちづくりマンボウさんやFM仙台のご協力で機材を借りることができました。しかもFM仙台の後藤心平さんは東北大の博士課程でメディアリテラシーを研究する学生でもあり、そんな立場からも専門的な技術協力をしていただきました。そんな専門家の支援がなかったら、とても時間内に収録までは行かなかったと思います。
本当にありがとうございました。

■実施支援を通して

ワークショップでは、英国の若者だけでなく、参加した千葉県の高校生にとっても被災地の現状を知る機会となりました。報道や視察、ヒアリングなどでは知ることができない石巻の現状と被災した高校生の前向きな気持ちや活動を知る事ができました。多くの参加者が「震災を受け止めて、前向きに活動している」被災した高校生に驚き、感銘を受けている姿が印象的でした。

(報告:橘たか)

来日した英国の若者の一人ナイルが作成している報告ブログ「We Go To Japan」

http://www.weareinjapan.blogspot.jp/

プロジェクトの詳細「日英 ユースラジオプロジェクト」

http://www9.ocn.ne.jp/~applekin/event/UKJPYouthRadioProject.html

ワークショップ詳細「日英ユースラジオドラマづくりワークショップ」

http://www9.ocn.ne.jp/~applekin/event/rajiodoramawakushoppu.html

ウィンの希望のものがたり

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